台北人 / 白先勇

失われた世界への哀惜、喪失の痛み――国共内戦によって故郷を失い、新天地・台湾に生きる人びとの苦悩を活写した傑作短篇集。上海のダンスホールの華だった女性と、それに翻弄される男たちを描く「永遠の尹雪艶」、老軍人がかつての日々を回想する「国葬」など、国共内戦と国民政府の亡命という歴史を背景に、戦後の台湾で故郷喪失者として生きる人びとの姿を活写し、失われた世界への哀惜や喪失の痛み、新天地で生きる苦悩を鮮烈につづった傑作短篇集。<br>白先勇
岩波書店
2025年09月
タイペイジン
ハクセンユウ
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