司馬遼太郎の「跫音」 / 関川夏央

司馬遼太郎とは何者か。歴史小説家として、また文明批評家として、歴史と人間の物語をまなざす作家の本質が浮き彫りになる。「人間にとってその人生は作品である。この立場で私は小説を書いている」――そう記した司馬遼太郎の人生は、どのような作品だったのか。その読み解きと、戦後知識人たちと対話する姿勢から、歴史小説家としての、また文明批評家としての、歴史と人間の物語に対する透徹したまなざしが、いま浮き彫りになる。<br>関川夏央
岩波書店
2025年02月
シバ リヨウタロウ ノ アシオト
セキカワ ナツオ
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