大審問官スターリン / 亀山 郁夫 著

世界的な芸術家たちが次々と弾圧・粛清された大テロルの裏面と独裁者の内面に,文学的想像力でせまる.革命の父レーニンの後に現われ、人々が「全民族の父」とみなし、神とあがめたスターリン。だが、その正体は自由な芸術を検閲によって弾圧し、政敵を次々と粛清する、さながら中世の異端審問官のような独裁者であった……。同時代人の証言もまじえ、スターリン支配下に現出した恐るべき大粛清の実態を暴き、独裁者の内面に文学的想像力で迫る。『磔のロシア』と同時代の事象を、スターリン権力の側から一点透視法的に描き出す。文庫版には、主な登場人物の紹介付き索引を付した。<br>亀山 郁夫 著
岩波書店
2019年09月
ダイシンモンカン スタ−リン
カメヤマ イクオ
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