ヴァーチャル日本語 役割語の謎 / 金水敏

現実世界にそんな言葉づかいの人物がいなくても、いかにもそれらしく感じてしまう役割語は、何のためにある?「そうじゃ、わしが博士じゃ」という博士や「ごめん遊ばせ、よろしくってよ」としゃべるお嬢様。現実には存在しなくても、いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい、これを役割語と名づけよう。誰がいつ作ったのか、なぜみんなが知っているのか。そもそも一体何のために、こんな日本語があるのだろう?(解説=田中ゆかり)<br>金水敏
岩波書店
2023年05月
ヴア−チヤル ニホンゴ ヤクワリゴ ノ ナゾ
キンスイ サトシ
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