〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人びと / 坂口ふみ 著

「かけがえのなさ」を指し示す新たな存在論が東地中海世界の激動のうちで形成された次第を描き出す。イエスの隣人愛の思想がその死後ギリシア・ローマの哲学的言語によって教義化されていく過程で、新たな存在論が作り出された。個の個的存在性(かけがえのなさ)を指し示す概念を中心とするこの存在論が古代末期から中世初期に東地中海世界の激動のうちで形成された次第を、哲学・宗教・歴史を横断し伸びやかな筆致で描き出す。(解説=山本芳久)<br>坂口ふみ 著
岩波書店
2023年01月
コ ノ タンジヨウ
サカグチ フミ
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