ねじ曲げられた桜−美意識と軍国主義 上 / 大貫 恵美子 著
桜の意味の変遷と学徒特攻隊員の日記分析を通して、日本国家と国民の間に起きた「相互誤認」を証明する。日本の将来を担うべき多数の若者が、特攻機に搭乗して海の藻くずと消えていった――「桜が散るように」。為政者は桜の美しさを、ナショナリズム高揚と戦争遂行に利用したのだ。そのとき国家と国民のあいだに起こった「相互誤認」を、学徒特攻隊員の日記をきめ細かに分析して証明する。象徴人類学の見事な成果。[解説=佐藤卓己]<br>大貫 恵美子 著
岩波書店
2022年03月
ネジマゲラレタ サクラ ゲ ビイシキ ト グンコク シユギ ジヨウ
オオヌキ エミコ
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