記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す / 川名壮志 著

少年事件のたびに報道と世間は大人と少年の境で揺らぎ、「少年」像は変遷した。「社会の鏡」を記者が追う。殺人犯が少年だとわかるたびに、報道と世間は実名・匿名、社会・個人の責任、加害・被害の間で揺れ、「少年」像は戦後から現在まで大きくシフトした。白昼テロ犯・山口二矢から、永山則夫、サカキバラへ、そして「少年」が消えた現在までをたどり、成人年齢引き下げの中、大人と少年の境の揺らぎが示す社会のひずみを見つめる。<br>川名壮志 著
岩波書店
2022年09月
キシヤ ガ ヒモトク シヨウネン ジケンシ
カワナ ソウジ
/