『女工哀史』は生きている 細井和喜蔵と貧困日本 / 松本満

当時無名の若者による内部告発だった『女工哀史』は、現代にこそ有効だ。刊行100年、作品世界の魅力を余さず読み解く。「機械鍛治の技術を放棄して、文学の道へ志そう。芸術は僕にとっての再生の救いであった」(細井和喜蔵)。「女工哀史」といえば「悲惨な労働」のイメージ。でも読めば働く人たちの息遣いが聞こえ、「古典」のイメージが覆る! 当時無名の若者による渾身の内部告発は、現代にこそ有効だ。刊行から100年、作品の魅力を読み解く。<br>松本満
岩波書店
2025年07月
ジヨコウアイシワイキテイル
マツモト,ミツル
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