われ反抗す、ゆえにわれら在り カミュ『ペスト』を読む / 宮田 光雄

3.11を経験し、戦後民主主義が岐路に立つ現在の日本社会において、『ペスト』は私たちに何を伝えるのか。『ペスト』(1947年)は、「不条理に人間としてどう立ち向かうか」を描いた小説として、時代を越えて読み継がれている。特に、3.11を経験し、戦後民主主義を否定する政治的な動きがある現在の日本社会において、この作品を読む意義は大きい。不条理に反抗する力とは。人間の可能性とは。カミュの思想も紹介しながら、根源から読み解く。<br>宮田 光雄
岩波書店
2014年06月
ワレ ハンコウス ユエニ ワレラ アリ
ミヤタ,ミツオ
岩波ブックレッ/