ジェリコ街の女/コリン・デクスター=著/大庭忠男=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1396
初版−1982年6月30日発行
新書判・並製・本文228P
発行当時の定価:740円

★内容:

モース主任警部がジェリコ地区に住む女アン・スコットと出会ったのは、あるパーティの席だった。薄茶色の大きな目、微笑みをたたえた唇、知的な受け答えがモースの心を捉えた。2人は意気投合し、アンは自宅で個人教授をやっている現在までの身の上話を語った。だが、無常にも事件発生を報じる電話が2人を引き裂いた。再会を約してパーティを抜けたモースには、再び相まみえる時のアンが、冷たい死体となっていることなど思いやるすべもなかった…
6ヵ月後、別の用事にかこつけて、モースは思い切ってアンの家を訪ねた。しかし、いくら呼んでも応答はなかった。その夜、ジェリコ地区に急行するサイレンの音に胸騒ぎを覚えたモースはアンの家へ駆けつけた。家にはすでに市警本部の刑事たちが溢れていた。本部にかかった匿名の電話の話通り、2階の部屋でアンが首を吊って死んでいるのが発見されたのだ!
状況は明らかに自殺だった。だが、モースは納得できなかった。本当に自殺なのか? もしそうだとしたら、アンをそこまで追いつめたものは何なのか? やがて、アンの家の向かいの家で殺人事件が起こるに及んで、モースの疑惑はいよいよ深まっていく…!
一貫して謎解きの醍醐味を追求する気鋭の最新作。『死者たちの礼拝』に続いて英国推理作家協会賞連続受賞!

(表紙巻末面の内容紹介文より)

★状態:並上  ※状態表示についてはこちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体にやや劣化があり、天地方向に数ミリ縮んでいるため、巻頭側・巻末側とも袖の下辺が外れています。背付近の上辺にも数ミリの傷み(破れ)があります。全体にやや強いホコリヨゴレがあります。
【帯】なし。
【表紙】各角部分に傷みがあり、巻末面の中央、天から半分ぐらいまで、開き癖による折れ線が走り、小口側中央付近には約1cmの破れ、小口から下辺にかけて折れ線があり、巻末側も小口側上下に折れ線があります。全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。
【本体】周縁部全体に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、小口面には弱いシミ・使用感があります。小さな耳折れが随所にあります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、経年相応の古び感がありますが、通読に支障はなく、本文中に線引き・書き込みもありません。