早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1447
初版−1985年3月31日発行
新書判・並製・本文223P
ISBN:4-15-001447-7 C0297
発行当時の定価:740円
★内容:
もとより死体は大の苦手のモース主任警部だが、河から上げられた男の状態はあまりにひどかった。両手両脚ばかりか首まで切断され、皮膚は白くふやけている。さしあたって身許を知る手掛かりになりそうな物は、ポケットにあった手紙の半片だった。どこかの大学教授に宛てたものだろう。娘の卒業試験の結果を発表前に教えてもらえたら存分に性的快楽を味わわせようという妙な取引を提案したものだった。その手紙を読んだモースは即座に、数日前に聞いたオックスフォード大学の学寮長の話を頭に浮かべた。モースも在学中に教えを受けたことのあるブラウン=スミス教授が姿を消したらしいというのだ。しかも、彼は卒業試験委員の1人だった。殺されたのはブラウン=スミスだろうか?
だが、事件は驚くべき展開を見せた。当の教授からモースに手紙が届いたのだ。教授は自分が死んではいないこと、彼に怨みを抱いているらしい男と40年ぶりにあったこと、彼を探さないようにという忠告等を書き綴っていた。では、殺された男は一体誰なのか? 懸命の捜査を続けるモースの前に、やがて第2の殺人が…万華鏡のように目まぐるしく変転する難事件の真相は?
モース主任警部とルイス巡査部長の名コンビを描く人気シリーズ第6弾。英国推理作家協会賞連続受賞に輝く新本格派の旗頭が贈る、謎また謎の華麗なる本格傑作!
(表紙巻末面の内容紹介文より)
★状態:並下 ※状態表示についてはこちらもご覧ください。
【ビニールカバー】なし。
【帯】なし。
【表紙】背部分にかなり強い強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・ホコリシミ、コスレがあり、その他も全体的に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・コスレがあります。巻頭面の小口側角に小さなヨレがあります。巻末面裏面(表3面)下部には値札シールを剥がした痕があります。
【本体】天面にやや強く、その他の周縁部も経年相応のヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面には弱い使用感もあります。
【本文】ページ面の周辺部にやや強く、その他も全体的に弱いヤケ・ホコリヨゴレがあり、経年相応の古び感がありますが、本文中に線引き・書き込みはなく、おおむね良好な状態です。