早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1271
再版−1977年10月15日発行
新書判・並製・本文254P
発行当時の定価:640円
★内容:
バスは、なかなかやって来なかった。夕暮れに包まれたオックスフォードの町はずれの停留所で、2人の若い娘はじりじりとしていた。何度も時間表を見直し、バスの姿を求めて道路の彼方を見つめる…。遂に、シルビアという名の、挑発的な姿態を持ったブロンドの髪の娘がしびれを切らして歩き始めた。ヒッチ・ハイクで行けばいい、男はミニ・スカートに弱いものだ―もう1人の娘も引きずられるように姿を消した…。その日の夜ウッドストックの酒場の中庭で若い女の死体が発見された。変わり果てた姿のシルビアだった!
モース主任警部の頭をひねらせたのは、シルビアと一緒にいた娘が名乗り出てこないことだった。ヒッチ・ハイカーの若い女が変質者の毒牙にかかるケースは珍しいものではない。だが、2人のうち1人だけとは…? 行きずりの犯行に捜査の狙いを絞るのは危険かもしれない。モースは、相棒に見込んだルイス巡査部長とともにシルビアの身辺調査にかかった。まもなく1人の娘の名が浮かびあがった。ジェニファー・コルビー、シルビアの同僚だった。しかし、なぜかジェニファーは、モースの厳しい追及にも頑として口を割らなかった…。
モース主任警部とルイス巡査部長の新コンビ誕生。マルティン・ベック・シリーズを凌ぎ、次代のミステリ界を担う作家と称賛される新鋭の、本格探偵小説の傑作!
(表紙巻末面の内容紹介文より)
★状態:並下 ※状態表示についてはこちらもご覧ください。
【ビニールカバー】なし。
【帯】なし。
【表紙】全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・コスレがあります。巻頭面・巻末面のノド側の上下辺にヨレがあり、背の巻頭側下部折り返し部には約5mmのキズ(表面加工の剥がれ)もあります。巻頭面裏面(表2面)上部にはやや強いシミがあり、巻末面裏面(表3面)下部には値札シールを剥がした痕があります。
【本体】天面にやや強く、その他の周縁部も経年相応のヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面には弱い使用感もあります。本文中の4ページ分の下辺に小さな耳折れもあります。
【本文】ページ面の周辺部にやや強く、その他も全体的に弱いヤケ・ホコリヨゴレがあり、経年相応の古び感がありますが、本文中に線引き・書き込みはなく、おおむね良好な状態です。