16分署乗取り カウフマン警視シリーズ/トマス・チャスティン=著/後藤安彦=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1382
初版−1981年11月15日発行
新書判・並製・本文219P
発行当時の定価:720円

★内容:

黒のセダンから降り立った4人の男は16分署の玄関を入り、デスクの巡査部長に居丈高な態度で名を告げた。警察内の警察と呼ばれる市警内部調査部の者で、緊急の立ち入り調査を行うという。直ちに署員は取調室へ送られ、巡回中のパトカーも呼び戻された。そして…1箇所に集められた署員は武装を解かれ、全員が留置場に監禁されてしまった。最後に、侵入者たちは3階の署長室、カウフマン警視の元へ向かった…
国際的な故買組織の黒幕ジュール・ベークルから与えられた計画を実行するために、ジェー・ティールは3人のプロを集めた。標的は2500万ドルの品物。1人1人に4人の部下をつけ、強奪団の総勢は16人に膨れ上がった。そして強奪計画の成否は、16分署を手中に収めるか否かにかかっていた。
分署内の詳細な間取りを手に入れた彼らは行動を開始した。折から、管内で続発した強姦殺人の捜査に追われていた分署は、思っても見なかった急襲の前に、為す術もなかった。強奪団の真の狙いは何なのか? そしてこの最大級の危機をどう乗り切るか? カウフマン警視とニューヨーク市警の焦燥は募っていく!
強奪団、16分署を人質に取る! 奇想天外な犯罪を、緊迫感溢れる筆致で描く大型警察小説。人気急上昇中のカウフマン警視シリーズ第4弾。

(表紙巻末面の内容紹介文より)

★状態:並下  ※状態表示についてはこちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体にやや劣化が見られ、巻頭・巻末とも袖の上下辺が外れています。その他の上下辺にも小さな傷みや破れがあり、背の下部にはやや強いヨレもあります。全体にやや強いホコリヨゴレもあります。
【帯】なし。
【表紙】背付近に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・コスレがあります。巻頭面・巻末面の裏面(表2面・表3面)にはやや強いシミ・コスレヨゴレもあります。
【本体】天面と底面の小口側に強く、その他の周縁部も全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面にはシミと使用感もあります。前半50ページ分ほどのノド側下辺に水濡れによると思われる弱いヨレがあります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はなく、本文中に線引き・書き込みも見られません。