パンドラの匣 カウフマン警視シリーズ/トマス・チャスティン=著/後藤安彦=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1300
再版−1979年6月15日発行
新書判・並製・本文297P
発行当時の定価:800円

★内容:

ニューヨークのどこかで、ある日、大がかりな犯罪が起こる。―16分署の署長マックス・カウフマン次席警視に与えられた情報は、ただそれだけだった。昔の部下、私立探偵J・T・スパナーが連れてきた、逃亡犯グリフィスが苦し紛れに漏らしたもので、どこまで信用できるかわからない。クイーンズ区のバーで身も知らぬ男から打ち明けられたというのだ。だが、見過ごしておくわけにはいかない。市警本部長の指令で、カウフマンは事が起きた時の緊急動員計画を立て、その全権を委ねられることになった。彼の命令で全市の警官を動かすこの大作戦は〈パンドラの匣〉作戦と呼ばれた。そんな頃、ベトナム帰りの黒人ジョー・コナントをリーダーに、5人の男たちが着々と強奪計画の準備を進めていた。コナントの優秀な頭脳が生み出した計画の標的は、メトロポリタン美術館。値段さえつけられない名画を盗み出し、莫大な金額で買い戻させようというのだ。準備は進み、あとは決行の日を待つばかりだった…。8月の熱気がくすぶる、金曜日の午後6時、カウフマン次席警視に緊急連絡が入った―メトロポリタン美術館に火災発生! カウフマンは直感で、ただちに〈パンドラの匣〉作戦発令を決意したが…。
大胆な名画強奪団を追い、ニューヨーク全市にしかれた空前の大捜査網。久々の大型警察小説シリーズ第1弾!

(表紙巻末面の内容紹介文より)

★状態:並下  ※状態表示については、こちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体にやや劣化が見られ、背の上下辺にやや強い傷み・破れがあり、上下辺全体に小さな傷みが多くあります。また全体にやや強いホコリヨゴレがあります。
【帯】なし。
【表紙】背付近に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻末面の左右中央部に開き癖による折れ線が縦に走っており、巻頭面・巻末面とも小口上部には耳折れもあります。またそれぞれの裏面(表2面・表3面)にはやや強いシミと印刷の裏写りもあります。
【本体】周縁部全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面にはシミと使用感もあります。天面の巻末側数ページ分に先の尖ったもので突いたようなキズ(凹み)があり、巻頭側数ページ分には耳折れもあります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はなく、本文中に線引き・書き込みも見られません。
【その他】ヘラルド映画文庫のしおり(フィルム状)が挟まっています。