探偵の帰郷 私立探偵ジョン・タナー/スティーヴン・グリーンリーフ=著/佐々田雅子=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1454
初版−1985年8月31日発行
新書判・並製・本文308P
発行当時の定価:920円

★内容:

私立探偵ジョン・タナーが中西部の小さな町駆るディアの家並みを目にするのは、実に30年ぶりだった。が、ひさかたぶりの故郷の日々がこんな苦いものになろうとは…。帰郷の目的はタナー家が持つ広大な農地の処分だった。ジョンの兄妹3人はそれぞれ思惑を胸に秘めて集まっていた。長兄マットと次兄カートが手っ取り早い換金を主張したのに対し、妹のゲイルは娘夫婦に農業を続けさせたがっていた。
そんな時、カートの息子ビリーが公園で首を吊っているのが発見された。現場の状況から、警察は自殺と断定した。が、タナーは信じなかった。自分と同じ血の流れるビリーが自ら命を絶つはずがない! 彼は単身調査を始めた。ビリーは、過激な反戦論者となってヴェトナムから戻って以来、ヒッピーと付き合い、人々の秘密を暴き立てようとする、町の鼻つまみ者となっていたらしい。手掛かりを求めて心ならずも旧知の人々を探るタナーは、やがて彼自身の身辺で意外な事実を暴き出した。ゲイルの夫とビリーの理由不明の不仲、カートと謎のごろつきの関係、そして両親の秘密…遂に真相に辿り着いたタナーだったが、彼の心の傷はあまりに大きかった!
真相究明のため、家族の過去にまで踏み込まざるを得なくなった苦悩の探偵タナー。ウェストコースト派ハードボイルド新世代の雄が贈る人気シリーズ第4弾!

(表紙巻末面の内容紹介文より)

★状態:並  ※状態表記については、こちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体に弱いホコリヨゴレがあります。左右方向に少し縮んでおり、表紙と帯が少し波打っています。
【帯】背部分にやや強く、その他も全体的に弱いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。
【表紙】背付近にやや強く、その他も全体的に弱いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面中央部に小さな折れが複数あり、巻末面の上下辺と背近くに大きな折れ線が走っています。
【本体】周縁部全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・ホコリシミがあり、小口面には使用感もあります。全体に小口上部角に湿気が原因とみられるヨレがあり、本文中1カ所、小口上辺角に耳折れがあります。
【本文】ページ面の周辺部にやや強く、その他も全体的に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあり、相応の古び感がありますが、本文中に線引き・書き込み等はなく、おおむね良好な状態です。