共犯証言 私立探偵ジョン・タナー/スティーヴン・グリーンリーフ=著/佐々田雅子=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1423
初版−1983年11月30日発行
新書判・並製・本文333P
発行当時の定価:970円

★内容:

「わたしはエルゴルドの育ちだ。当時もひどいところだったが、今も大して良くはなっていない。それを変えたいんだ…」レイ・トルソン検事補の執念には並々ならぬものがあった。エルゴルドの町を牛耳る大物トニー・フルートに手錠をかける千載一遇のチャンスだった。明らかにフルートが起こした轢き逃げ事件に、勇敢な目撃者が名乗り出たのだ。テレサ・ブレアという若い人妻―だが、その唯一の切り札が3日前から姿を消してしまった。3日後の公判までに彼女を捜せ、それが私立探偵ジョン・タナーに与えられた仕事だった。テレサがなぜ、突然消えたのかは謎だった。フルートの一味の手が伸びた可能性もたしかにある。あるいは、彼らの脅迫に怯えて逃げたのか? しかし、それだけでは割り切れない何かがあることをタナーは感じた。夫のジェームズさえ知らないテレサの過去…タナーは彼女の友人や隣人に質問を投げかけることで、テレサという女の実像に迫っていった。が、捜査が進むうちに、トルソンや担当の刑事グラインダーの警告―“フルートに近づくな”―に反して、タナーは自分が危険な渦の中に一歩一歩近づいていることに気づいた!
汚れた町の悪を敵に回し、過去に遡る複雑な人間関係を解きほぐす私立探偵タナー。正統ハードボイルドの代表シリーズという評価を定着させた第3弾!

(表紙巻末面の内容紹介文より)

★状態:並  ※状態表記については、こちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体に少し劣化が見られ、背の上下辺に小さな傷み・破れがあります。また全体にやや強いホコリヨゴレもあります。左右方向に少し縮んでおり、表紙と帯が少し波打っています。
【帯】全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、背の中心には強い折れ線が走っています。巻末側袖の上部に約20mmの破れがあります。
【表紙】背付近に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。背の上部にシミがあります。
【本体】周縁部全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・ホコリシミがあり、小口側角部分には強いホコリヨゴレがあります。小口面には使用感もあります。本文中1カ所、小口下辺角に耳折れがあります。
【本文】ページ面の周辺部にやや強く、その他も全体的に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあり、相応の古び感がありますが、本文中に線引き・書き込み等はなく、おおむね良好な状態です。