致命傷 私立探偵ジョン・タナー/スティーヴン・グリーンリーフ=著/野中重雄=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1391
初版−1982年4月15日発行
新書判・並製・本文273P
発行当時の定価:850円

★内容:

依頼人は、ジョン・タナーの私立探偵事務所には似合わない名士の夫人だった。ローランド・ネルソン―消費者運動の指導者として企業の不正を容赦なく告発する民衆のヒーロー。その妻であるじゃクリーンが、夫の素行調査をタナーに依頼してきたのだ。ローランドは最近、不意に行方をくらますなど不審な行動を取り、自分の研究所の金を持ち出している気配さえあるという。女性関係か、脅迫者の魔手が伸びているのか? タナーは研究所の臨時調査員という名目でローランドに接近した。だが、いくら追ってもローランドの行動にスキャンダルの匂いはなかった。
そんなある日、タナーの親友の私立探偵ハリー・スプリングが殺されたという知らせが届いた。オックステイルという田舎町の道端で射殺死体で発見されたのだ。しかも奇妙な暗合と言うべきか、ハリーはローランド夫妻の養女クレアの依頼で仕事をしていた。クレアの実の両親を調べるためにその町におもむいたふしがある。
タナーはスプリング殺しの捜査を警察に任せてはおけなかった。だが、早速オックステイルへ飛んだタナーは、その町に20年前に芽生えた犯罪の根が、今も密かに生き続けていることを知った!
カリフォルニアの私立探偵の伝統を受け継ぐ新ヒーロー、ジョン・タナー登場。話題のシリーズ第1弾!

(表紙巻末面の内容紹介文より)

★状態:並下  ※状態表記については、こちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体に劣化が見られ、巻頭側袖の上辺と巻末側袖の上下辺が剥がれており、背の上下辺には強い傷み・破れがあります。また全体にやや強いホコリヨゴレもあります。
【帯】なし。
【表紙】全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面の小口側上辺にやや強い傷みがあります。巻頭面の下辺と巻末面の小口側下辺に折れがあり、巻頭面の中央付近に小さな折れ痕が多数あります。巻末面裏面(表3面)の下部に値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面には使用感もあります。最終ページの小口中央付近にやや大きなシミがあり、本文中約30ページ分の小口上辺角に耳折れもあります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。