早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1366
初版−1981年2月28日発行
新書判・並製・本文227P
発行当時の定価:730円
★内容:
第5米中友好調査旅行団の参加メンバーは14人、顔ぶれは多彩だった。反体制派女優、平和運動の指導者、女性政治家、不動産投資家、そして…補欠として、私立探偵が1名。モウゼズ・ワインが憧れの地、中国を訪れることができたのは、旅行団の責任者である伯母ソニヤの口添えがあってのことだった。4人組弾劾に揺れる共産中国と私立探偵―この奇妙な取り合わせが象徴するように、旅は波瀾含みで幕を上げた。
最初の訪問地、広州の人民公社で出会った謎の死体。夜の上海を散策していた一行を襲ってきたならず者たち。清潔で、朗らかなこの国の裏面をかいま見たと思ったのもつかの間、累は有効団の内部にまで及んだ。団員の1人、大学教授のライルが新聞社に不法侵入を謀ったという告発を受けたのだ。そして、北京に着いた朝、一行は突然、国外退去を命じられた。何が何だかわからないまま、北京料理のお別れパーティに出席した一行は、今度はホテルに拘束するという当局の命令を受けた。彼らが最後に見学した紫禁城の陳列室から秘宝〈漢朝の鴨〉が盗まれたというのである。鴨が出てくるまで、彼らの出国は禁止された。あまりにも不可解な事件の連続に、ワインは否応なく捜査に腰をあげざるを得なかった! 私立探偵モウゼズ・ワイン、中国を行く! 揺れ動く未知の国を舞台に展開する異色ハードボイルド。
(表紙巻末面の内容紹介文より)
★状態:並下 ※状態表記については、こちらもご覧ください。
【ビニールカバー】全体にやや劣化が見られ、巻末面の下辺には約20mmの破れ、背の上下辺には弱い傷みがあります。また全体にやや強いホコリヨゴレもあります。
【帯】全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。
【表紙】全体に弱いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面・巻末面とも中央付近に小さな折れ痕が複数あります。巻頭面裏面(表2面)の全面と巻末面の裏(表3面)下部にコスレヨゴレがあります。
【本体】天面に強く、その他の周縁部にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面には弱い使用感もあります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。