ダイヤル911 カウフマン警視シリーズ/トマス・チャステイン=著/後藤安彦=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1304
初版−1978年4月15日発行
新書判・並製・本文306P
発行当時の定価:800円

★内容:

ブロードウェイを進む感謝祭の大パレードは佳境に入っていた。長い楽隊の列が切れると、今度は熊の縫いぐるみを象った大風船が、曳き綱を持つ50人ほどの人間を引き連れるように続く。歩道を埋めた群集はその巨大さに歓声を上げた―爆発が起きたのはその時だった。雷鳴のような爆発音が響き渡り、風船はたちまち炎の塊となって砕け散った!
多くの負傷者を出した感謝祭パレードの爆破事件は、前触れに過ぎなかった。カウフマンの指揮で、16分署の爆発物捜査班が全面捜査にかかろうとした時、第2の爆破を予告する電話が市警察に飛び込んできたのだ。ラジオ・シティ・ホールに爆弾が仕掛けられているという。駆けつけた捜査班は爆発寸前、やっとのことでそれを回収することができた。
単なる脅しやいたずらではない。第3,第4の爆破予告が送られ、予告は確実に実行されていく。警戒の眼をくぐり、次々と爆弾は仕掛けられる。クリスマスの準備に賑わうはずの街は恐怖に怯え、新聞は〈クリスマス爆破魔〉と呼んで騒ぎ立てる。捜査責任者カウフマンは次第に苦しい立場に追い込まれていくが…。
マンハッタンの街を徘徊する、姿なき連続爆破魔の意外な顔とは? 好評の『パンドラの匣』に続く、大型警察小説シリーズ第2弾!

(表紙巻末面の内容紹介文より)

★状態:下  ※商品の状態表記については、こちらもご覧ください。

【ビニールカバー】なし。
【帯】なし。
【表紙】背周辺にやや強く、その他も全体的に弱いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。四辺にヨレ・傷みがあり、特に巻頭面の上辺には強い傷みがあります。小口下辺角と巻末面の小口上辺角に折れがあり、巻末面の中央部には先の尖ったもので突いたようなキズ(凹み)もあります。巻末面裏面(表3面)の小口側下部には値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・ホコリシミがあり、小口面には使用感もあります。天面には非常に強く傷んでいる部分があります。冒頭約30ページ分の小口上部角に耳折れ痕があります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。