早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1419
初版−1983年9月30日発行
新書判・並製・本文256P
発行当時の定価:800円
★内容:
暑く息苦しい闇の中、異様な物音を確かめようと女はマッチを擦った。辺りを探るマッチの光は、女をぐるりと取り囲んだぎらぎら光るたくさんの瞳に反射した。女は恐怖のあまりよろめき、地面に倒れた。手に持ったボトルから中身が流れ出し、服をぐっしょり濡らした。その時、彼らが一斉に襲いかかった! 動かなくなった女の上に火のついたマッチが落ちる。炎はたちまち大きくなり、女の全身を包んだ…。翌日、新聞に小さな記事が出た―〈女性浮浪者焼死、昨夜セントラル・パークで〉…
化粧品会社の副社長リリア・ベドーズは、友人のパーティから帰る途中、セントラル・パークの横断道路で道の穴にタイヤを落としてしまった。バックシートで眠っている9歳の一人娘ジェニファーを残して、リリアは5番街へ助けを求めに行った。だが、車に戻ってみるとジェニファーの姿は消えていた。誘拐か、ただのいたずらなのか? 娘の名を呼びながら深夜の公園に踏み入ったリリアの前には深い闇が立ちふさがった。そして、闇の彼方からは、彼女を嘲笑うような不気味な笑い声が!
マンハッタンの危険地帯セントラル・パークを徘徊する恐るべき影。浮浪者に身をやつし独力で娘を探す女を待っていたものは? カウフマン警視シリーズの作者が新境地を拓いた、新ホラー・サスペンスの傑作。
(表紙巻末面の内容紹介文より)
★状態:並下 ※状態表示についてはこちらもご覧ください。
【ビニールカバー】なし。
【帯】なし。
【表紙】背周辺に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、背部分にはやや強いホコリシミもあります。全体にキズ(圧迫痕)があり、巻頭面の上辺には折れ(痕)があります。巻末面裏面(表3面)の小口側下部には値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・ホコリシミがあり、小口面には使用感もあります。本文中数ページの小口角にごく小さな耳折れがあります。
【本文】ページ面の周辺部にやや強く、その他も全体的に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあり、相応の古び感がありますが、通読に支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。