早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1226
再版−1976年3月31日発行
新書判・並製・本文234P
発行当時の定価:520円
★内容:
ノルウェーの10月は、すでに長い冬の装いをまとい始めていた。すべてが雪に包まれるのももうすぐだろう。ジョッキイ・クラブの調査員デイヴィッド・クリーヴランドの胸も、霙まじりの風が吹き抜けていくかのように冷たかった。ボブ・シャーマンはなぜ消えたのか、そしてどこへ…?
デイヴィッドがイギリスからはるばるやってきたのは、ノルウェー競馬に招待された騎手のボブが起こした売上金横領事件を調査するためだった。しかし、この事件には解せない事実が多すぎた。ボブにとって金は、花形騎手の地位と引き換えに値するのか? 売上金の少額の紙幣を詰めた大きな袋を抱えた男が、どうして誰の目にも咎められずに完全に消えることができたのか?…。ボブの失踪は氷山の一角に過ぎないのではないだろうか、その数倍の危険な部分を海中に隠した氷山の…。
動き出したデイヴィッドに、隠された部分からの魔手が密かに伸び始めた。彼の乗ったボートは快速艇にまっぷたつにされ、ボブの無罪を主張するボブの妻は2人組のプロに襲われた。兇暴な影が姿を現し始めたのだ。そして、それとともに恐るべき事件の全貌が徐々に浮かびあがってきた…!
美しく、苛酷な北欧の自然の中に展開する強烈なサスペンス!
(表紙巻末面の内容紹介文より)
★状態:並 ※状態表示についてはこちらもご覧ください。
【ビニールカバー】全体にやや強いホコリヨゴレがあり、背の上下辺には弱い傷みもあります。
【帯】なし。
【表紙】背周辺に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面の小口側上部角には小さな折れ痕があり、巻末面の下部には製本時の表面加工不良によるシワが少しあります。巻末面裏面(表3面)の小口側下部には値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、天面と底面にはやや強いホコリシミが、小口面には使用感もあります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。