飛越 競馬スリラー・シリーズ/ディック・フランシス=著/菊池光=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1072
再版−1970年6月15日発行
新書判・並製・本文256P
発行当時の定価:340円

★内容:

ヘンリイの脇腹を焼け付くような激痛が走った。彼は歩道に倒れた。恐るべき敵は、ようやく今残虐な一面を現し始めたのだ。…
伯爵の位をもつヘンリイは、アマチュア騎手として競馬に出場するときと、飛行機で空を駆けるときだけ自分が生きていると感じるような一風変わった男だった。やがて彼は、貴族であることに嫌気がさして、競走馬の空輸を請け負うヤードマン運送会社の馬丁頭になった。ところがイギリスから各国に送られる競走馬に付き添っているうちに、ヘンリイは妙なことに気付いた。彼の前任の馬丁頭が2人、すでにイタリアとアメリカで行方不明になっている。目的地に着くと馬とともに臨時雇いの馬丁が次々と姿を消し、空輸の途中の馬が異様な興奮を示す。今またヤードマン社の主任サイモンが、ヘンリイに真相を伝える間もなく、イタリアで忽然と行方を絶った。そしてサイモンの失踪に不信を抱き、行方を探り始めた矢先、ヘンリイに数発の銃弾が放たれたのだ!
競走馬の空輸をめぐって、何か恐るべき企みが遂行されている。かくて、絶対的に不利な状況のまま、ヘンリイは正体を現さぬ敵に立ち向かわねばならなかった!…元全英チャンピオン・ジョッキイのディック・フランシスが、『興奮』『大穴』『本命』『度胸』に続いて放つ、競馬スリラー・シリーズ第5弾!

(表紙巻末面の内容紹介文より)


★状態:並  ※状態表示についてはこちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体に強いホコリヨゴレがあり、巻頭面の上辺と背の上下辺には傷みもあります。
【帯】なし。
【表紙】背周辺に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面の小口側上辺と中央付近には折れ(痕)があります。巻末面裏面(表3面)の小口側下部には値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・ホコリシミがあり、小口面には使用感もあります。全体に小口側上部角に折れ痕があります。
【本文】ページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。