冷たい七面鳥/ティモシイ・チャイルズ=著/渡辺栄一郎=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1376
初版−1981年8月15日発行
新書判・並製・本文225P
発行当時の定価:740円

★内容:

エレベーターが6階にさしかかった時、連れてきたジャーマン・シェパードのラモントが唸り始めた。歯を剥き出し、全身の毛を逆立てている。間違いなく、大きなトラブルの前兆だ。8階に停まり扉が開きかかると、ピーター・ストークスは拳銃を引き抜いた。勢いをつけて闇の中に飛び出し、床に身を伏せる。覚悟していた銃声はなかった。だが、彼の左腕が触れたのは、そばに転がっている男の死体だった!
キャディッシュ安全保障会社の主任警備員ストークスは足を痛めた同僚にかわって、夜勤警備員の勤務チェックのためにオグデン医療ビルを訪れたところだった。そこで、このビルの担当ウィルバー・トンプソンがショットガンの弾を全身に受けて死んでいるのを発見した。8階の一室にあるマーサー薬品卸売会社のドアが斧で砕かれて、そこから大量の麻薬が盗み出されていた。末端価格75万ドルという途方もない仕事だった。
捜査責任者が無能なファレル警部補と知った雇い主キャディッシュ将軍は、社の名誉のためにストークスに独自の捜査を命じた。慣れぬ仕事に途方に暮れていたストークスだが、トンプソンの娘キャロルが口にした意外な事実から、事件は大きく転回していった…!
ロサンジェルスに生まれた新ハードボイルド・ヒーロー、ピーター・ストークス。期待される新人作家の処女作。

(表紙巻末面の内容紹介文より)


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【ビニールカバー】なし。
【帯】なし。
【表紙】背周辺に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・コスレがあります。巻頭面の中央とノド付近、巻頭面・巻末面の背の左右に、開き癖から来る折れがあります。巻頭面裏面(表2面)にコスレヨゴレがあり、巻末面裏面(表3面)の小口側下部に、値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体にかなり強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面には使用感もあります。
【本文】ページ面の周辺部にかなり強く、その他も全体的に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、強い古び感がありますが、通読に支障はなく、また本文中に線引き・書き込み等はありません。