愚か者の街 事件屋ダフィ/ダン・キャヴァナー=著/田村義進=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1395
初版−1982年6月15日発行
新書判・並製・本文165P
発行当時の定価:560円

★内容:

ヒースロー国際空港、またの名を“犯罪都市”―密輸、コソ泥、スリ、麻薬売買、その他、24時間動き回る旅行者と貨物を狙って、あらゆる犯罪者が群がり集まっている。貨物の抜き取りなど日常茶飯事。少々のことなら暗黙のうちに認められている。だが、月に一度、それも高級品の毛皮や計算器が大量に盗まれるとなれば、黙ってもいられなくなる。運輸会社の社長ロイ・ヘンドリックが警備コンサルタント、ニック・ダフィを雇ったのは、この抜き取りに内部の人間の手引きがあるとにらんだからだった。
ダフィは、少し前高速道路で事故を起こして瀕死の重傷を負ったマッケイという男の代わりに、従業員に身をやつしてヘンドリック運輸の倉庫に潜り込んだ。現場で働いているのは、責任者のボスレイ夫人を始め6人。身元を悟られないように、探りを入れるのが肝心だった。調べを始めて間もなく、ダフィのロッカーから現金50ポンドと計算器が見つかった。共犯への誘いか、罪を着せようという異図か? マッケイの事故も、抜き取り組織が仕組んだふしがある。容易に尻尾を出さない組織の核心へと迫るダフィには、荒っぽい洗礼が待っていた! 生きの良さと反骨精神が身上のトラブル始末屋ダフィ。個性派作家が『顔役を撃て』に続いて放つ、イギリス製軽ハードボイルド・シリーズ第2弾。

(表紙巻末面の内容紹介文より)


★状態:並  ※状態表示についてはこちらもご覧ください。

【ビニールカバー】全体的にやや強いホコリヨゴレがあり、劣化もしています。全体に縦方向に約3mm縮んでおり、巻頭側・巻末側とも小口折り返し部の下辺部は破れて傷んでいます。
【帯】背付近にやや強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。
【表紙】背周辺にやや強く、その他も全体的に弱いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面裏面(表2面)・巻末面裏面(表3面)にコスレヨゴレがあります。表3面の小口側下部に、ビニールカバーから帯にかけて値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面には使用感もあります。
【本文】捨て扉、本扉は全体にやや強くヤケており、本文中はページ面の周辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや強い古び感がありますが、通読に支障はなく、また本文中に線引き・書き込み等はありません。