シンシナティ・ブルース 私立探偵ハリイ・ストウナー/ジョナサン・ヴェイリン=著/真崎義博=訳

早川書房刊
ハヤカワポケットミステリ 1379
初版−1981年9月30日発行
新書判・並製・本文224P
発行当時の定価:740円

★内容:

シンシナティの私立探偵ハリイ・ストウナーがその依頼を引き受けたのは、前の事件をあっさりと片付けた上々の気分があとを引いていたからだった。シンディ・アンという名の娘を探してくれ―一人暮らしの老人ヒューゴウ・クラッツの声は涙ぐんでいた。ある日偶然出会い、思い出話に耳を傾けてくれ、一緒に暮らしはじめた16歳の少女。それが、何の前触れもなく消えてしまった。血のつながりのないヒューゴウの捜索願を警察は無視した。残り少ない人生に光を与えてくれた少女を探すために、老人はすべてを投げうつ覚悟だった。
少女が残していった荷物から出てきた写真を見て、ストウナーは徹底的な捜査を決意した。シンディ・アンを撮影した数枚のポラロイド―肋骨が浮き出たか細い身体とふくらみかけた胸、そこに伸ばされた男たちの手…痛々しさしか感じられないポルノ写真だった。
少女の写真を手に、ストウナーはポルノ業界の裏側へと踏み込んでいった。写真家、ポルノ・ショップ、卸売業者…と少女の足跡を追ううち、この暗黒の世界の核心へと一歩ずつ迫る彼に、幼い性と暴力を貪るジャッカルたちは鋭く研ぎすました牙をむきだし始めた!
近来まれに見る、荒々しく、タフで、説得力のあるハードボイルドと評された新シリーズ第1弾。フィリップ・マーロウの後継者、ハリイ・ストウナー登場!

(表紙巻末面の内容紹介文より)


★状態:並下  ※状態表示についてはこちらもご覧ください。

【ビニールカバー】なし。
【帯】なし。
【表紙】背周辺にやや強く、その他も全体的に弱いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面・巻末面の下部に折れ痕があるほか、上辺部にはヨレ・傷み・キズ(圧迫痕)が随所にあります。巻頭面裏面(表2面)に大きなコスレヨゴレがあり、巻末面裏面(表3面)の下部には値札シールを剥がした痕があります。
【本体】周縁部全体に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあり、小口面には弱い使用感もあります。各面ともコスレもあります。
【本文】ページ面の周辺部にやや強く、その他も全体的に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあり、相応の古び感がありますが、本文中に線引き・書き込み等はありません。