中央公論社刊
8版−1986年10月10日発行
四六判・上製・角背紙貼り・カバー巻・本文352P
発行当時の定価:1,500円
★内容:
昭和42年の晩秋にひとりで東欧を旅行して帰って来たころから、徐々に私にへんな気鬱がはじまっていた。…昭和46年が最も絶望的な状態であったように思う。…
気鬱の方は「日の移ろい」と共に年を越し、47年の初春のころに、いわばのぼりつめた感じになったのだが、「日の移ろい」が終わったあたりからふしぎにも次第に剥落の傾向をたどり、2年後の50年の春にはほぼ終息するにいたった。私はこの連載を気鬱の治癒のための処方に用いたのだったろうか。
「日の移ろい」には事件を書こうとはせず、登場人物も「私」のほかに「妻」と2人の子どもと一少女に限った。主人公は鬱自身ででもあったろうか。…
だからこの「日の移ろい」は私にとってはなかなか記念すべきものになっていることが感じられる。
★状態:並
※状態表示についてはこちらもご覧ください。
【帯】なし。
【カバー】背の周辺と小口付近、上下辺に弱いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあります。上辺にはヨレもあり、巻末側の背近くには縦に折れ痕があります。
【表紙】全体に弱いホコリヨゴレがあり、巻末面にはシミも見られます。下辺にはコスレ・ヨゴレがあります。
【本体】周縁部にやや強いホコリヨゴレと使用感・点シミおよび経年相応の使用感があります。後ろ見返しには値札を剥がした痕があります。
【本文】ページ全体に薄いホコリヨゴレがありますが、使用感はさほど感じさせず、また本文中に線引き・書き込み等もなく、おおむね良好です。