紀伊國屋書店刊
紀伊國屋新書 A-38
4刷−1971年7月15日発行
新書判・並製・ビニールカバー巻・本文214P
発行当時の定価:300円
★内容:
鋭敏な言語感覚を有し不幸の影を漂わす中原の試作から近代詩人の宿命的な危機を捉える。
(帯巻頭面の内容紹介より)
…この書は、いわゆる評伝でもなく研究書でもない。ただひたすら、中原中也の世界を、詩の言語を通じて解き明かしたい欲求があったのみである。ぼくの経験のうちにあった中原中也を、経験を越える世界として、日本の詩や文学のなかの一つの独創であり、不幸でもあるものとして示したかったにすぎない。そしてそこには、ぼくらの現在の詩がぶつかっている問題もあるはずである。ぼくらが今、実現しようとしている詩(戦後の詩)の立場を離れて、ぼくにとっても中原中也はないはずである。…
(著者あとがきより)
★状態:並 ※状態表示についてはこちらもご覧ください。
【カバー】ビニールカバー付き。ただし巻頭側下部にシワと約1cmの破れがあり、随所にホコリヨゴレもあります。
【帯】背付近にヤケ(褪色)があり、全体に古び感もあります。
【表紙】全体に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあります。
【本体】周縁部にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、小口部分には使用感もあります。後半部の小口上角に折り癖があります。
【本文】ページ面全体に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあります。本文中の一部に線引き・書き込みもあり、また巻末には小さく日付が記されています。
【その他】スピン付きです。