ヴィネット Typography journal 08/片塩二朗

著:片塩二朗
出版社:朗文堂
発売日:2002年12月
シリーズ名等:ヴィネット 〇八号
キーワード:ヴィネットTypographyjournal08片塩二朗 ヴいねつと8たいぽぐらふいーじやーなるTYPOGR ヴイネツト8タイポグラフイージヤーナルTYPOGR かたしお じろう カタシオ ジロウ



著者名:片塩二朗 
出版社名:朗文堂
シリーズ名等:ヴィネット 〇八号

技術畑出身の平野富二には、ほとんど自己顕示や自己肥大のかたむきがなく、日常の些事にはほとんど無関心でした。もしかすると、企業名はおろか、自分の名前ですらどうしるされてもよいと考えたのではないかとおもえることがあります。本人自身の記録でも、いつまでたっても幼名の富次郎と富二の混用が目立ちます。ただ、築地に移転してしばらくして制定された、平野のイニシャルをもちいた「二重丸にH」のマークだけは定着して、やがて本木昌造の家紋とHをあわせた独自のシンボルマークが、わが国の黎明期の金属活字製造と活字版印刷を象徴する存在となりました。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。