


著者名:
ジャレット・コベック 浅倉卓弥 出版社名:
Pヴァインシリーズ名等:
ele‐king books
XXXテンタシオンとは何者だったのか!?
彼は何を間違えて、そして何を成し遂げたのか……
24時間以内の Spotify での再生回数が1000万回以上を記録した、デジタル配信時代が生んだ最初のスターであり、インディ・ロック・ファンを虜にしたエモ・ラップの王者、悪名と栄誉にまみれた20年という短い人生を『くたばれインターネット』の著者が描く問題作
2015年に SoundCloud にあげた「Look At Me!」によって、ネットを通じてどんどん人気を拡大させると、同曲はやがて公式リリースされて、メインストリームでも大ヒットするにいたる。彼の頻繁なツイッターでの発言がさらに関心を引き寄せるいっぽうで、彼の犯罪歴も広く知られるようになり、そして当時の恋人への監禁と暴行によって世間や業界からの大バッシングにまみれもする。ほとんどの主要音楽メディアは彼の素行をもって厳しい評価を下すが、「Sad!」のヒットをはじめ、XXXテンタシオンの人気が衰えることはなかった。1stアルバム『17』はビルボードのアルバム・チャート2位、続く『?』はビルボードのアルバム・チャートで初登場1位となったが、そのヒット作のリリースから3ヶ月後に彼は銃撃される。
著者のジャレット・コベックは、生前に彼が流した5万3千を越えるツイートをすべて読み、彼の人生を追い、彼の言葉を拾い、そして彼を支持したオタクたち──1日のほとんどをPCの前で過ごしているいまどきのインディ・キッズをも愛情を持って検証する。
誰もが結末を知っている物語だが、しかしこの本のラストには、何とも言えない、決して悪くはない読後感が待っている。
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