


著者名:
渡辺松男 出版社名:
書肆侃侃房シリーズ名等:
かりん叢書 451篇
第十二歌集
鶏卵は青嵐(せいらん)渦をまくなかに一個しづかに無風をおこす
存在と非存在の境界を問い
?がりを模索し続ける渡辺松男の
新たな地平線が、
この歌集から見えてくる
かりん叢書451篇
【収録歌より】
泡だから泡だつてゐる泡の中 あぢさゐだつたらあぢさゐの中
日に一度巻いてやらぬと古時計止まつてしまふ かういふの好き
かがみの奥のわたしから手ののびてきてどんなにのびてもわれへとどかぬ
石楠花の群落のなかに耳をおき耳よ愉しめわれは去るから
至仏山頂上に立ち日輪は天にある傘闇をさえぎる
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