本の雑誌 2025-9

出版社:本の雑誌社
発売日:2025年09月
キーワード:本の雑誌2025−9 ほんのざつし2025ー9 ホンノザツシ2025ー9



出版社名:本の雑誌社

特集:北上次郎「面白小説」大賞発表!

本誌の創刊者であり、日本のエンターテインメント書評を確立した北上次郎氏の急逝から二年半。氏の業績を顕彰し、氏の遺志を継ぐべく創設された〈北上次郎「面白小説」大賞〉の第一回受賞作がいよいよ決定! というわけで、本の雑誌9月号の特集は「北上次郎「面白小説」大賞発表!」。芥川・直木賞がともに該当作なしと発表された夏、北上次郎氏が「いやはや、すごいぞ、ぶっとぶぞ」と驚嘆するような作品がはたして出てきたのか。選考委員会実況中継に選考委員各氏の選評、そして大賞作家の受賞のことばで受賞作が明らかになるのだ!

新刊めったくたガイドは、小山正がクリスティーに挑む『9人はなぜ殺される』は問題作だ!とつっこめば、橋本輝幸はエネルギーに満ちた呉明益『海風クラブ』が圧巻!と絶賛。大森望が『シナバー 辰砂都市』との47年ぶりの再会を喜べば、梅原いずみは真夏におすすめのオカルトミステリー揃い踏みにぶるぶる。久田かおりが絶望から希望へ向かう朝宮夕『アフターブルー』に涙をこぼせば、東えりかは超ど級ノンフィクション『see you again』に圧倒され、そして「北上次郎ならこれ推すね」は「美っつい」紀州の土地を堪能! 北上次郎ならどう読んだかが気になって仕方ない四冊で灼熱の夏を乗り切ろう!

今月は突発的ゲストが二連発。鰐部祥平がスパイノンフィクションの3冊を紹介すれば、柴口育子は熱意と「好き」が貫く韓国語専門書店「CHEKCCORI」の10年にぐぐいっと肉迫。そして椎名誠の新連載「むかしはよかったなあ」が堂々のスタートなら、読者アンケートは北上次郎「面白小説」大賞創設と『新刊めったくたガイド大大全』刊行を祝して「この書評集が好きだ!」だ。さあ、「めったくたガイド」と名を競う書評集はなにか。30ページを見てくれぇ!

さらに今月は読み物作家ガイドで舘浦あざらしが悲しいまでの不真面目を演じきった純情駄目男・織田作之助の世界に招待すれば、黒い昼食会が「SNSを連絡手段にするな!!」と怒りの鉄拳。小海線物語でヒアシンスハウスが完成すれば、岡崎武志は本の雑誌スッキリ隊に同行! いざゆかん。酷暑も残暑もなんのその、この夏は北上次郎「面白小説」大賞受賞作を読みながら、電車でGO!なのだあ!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。