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本の雑誌社
特集:どんでん返しが気持ちいい!
あっと驚くサプライズこそが小説の醍醐味だ! というわけで本の雑誌3月号は「どんでん返し」の大特集。題して「どんでん返しが気持ちいい!」だ。「してやられた感」がいっぱいの快哉小説紹介から、どんでん返しの歴史にどんでん返しの小説の正しい読み方、どんでん返し帯の驚きの結末にどんでん返し文学ガイド、そしてどんでん返し大賞座談会に読者のサプライズまで、どんでん返しが百連発! 気持ちよく驚きたいあなたに贈る、愛と驚愕の後方抱え込み3回半ひねり特集なのだ!
新刊めったくたガイドは柿沼瑛子が「悪」と対決する若造主人公を「いい大人」の一員として応援すれば、石川美南は『絶縁』がつなぐ縁!アジア人作家9人による濃いアンソロジーにどっぷり。大森望が超高密度のサイキックSFサスペンス谷口裕貴『アナベル・アノマリー』完結を寿げば、酒井貞道は青崎有吾の短篇集『11文字の檻』にまいった。松井ゆかりが片瀬チヲルのシンプルな物語に不思議な感動を呼び起こされれば、すずきたけしは好奇心を奮わせるクラカワーのルポルタージュ集に快哉! さあ、あなたはどれから読むか。天神様の言うとおり、あべべのべ、ぎったんばったん、柿の種だあ!
今月の読み物作家ガイドは辻まこと。ダダイストの辻潤を父に女性解放運動家の伊藤野枝を母に持つ、何者にもなろうとしなかった作家の本質に栗下直也が迫れば、黒い昼食会はコロナ第8波の恐怖にぶるぶる。大槻ケンヂが宇宙人のレモンスカッシュで乾杯?なら、日下三蔵は蔵の中。岡崎武志がネット販売の大海へ漕ぎ出せば、東京の西のお山はこけしの香! 古本屋台に滋賀の県鳥カイツブリが飛んで、本の雑誌3月号はいちばん人気の五目かき揚げそばなのだあ!
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