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特集:いま、ルポルタージュが熱い!
「ルポ川崎」の刊行以来、ルポを冠する本が増えてきた。では、ルポとはなにか。ルポはどうして面白いのか。というわけで本の雑誌7月号の特集は「いま、ルポルタージュが熱い!」。21世紀ルポルタージュ全集を作ろう!座談会から、潜入ジャーナリスト横田増生はなぜ潜入するのかインタビュー、ルポライターの最後の手段に開高健とルポルタージュ、晩聲社のルポルタージュに「ルポ川崎」VS「横丁の戦後史」のルポライター対談、そして読者の偏愛ルポルタージュまで、ルポの醍醐味に迫る28ページなのだあ!
新刊めったくたガイドは、吉野仁が読みごたえたっぷり、タナ・フレンチ『捜索者』に引き込まれれば、藤ふくろうは愛と苦しみが混じり合う『シャギー・ベイン』の強烈な輝きに目を奪われる! 大森望が雪風シリーズ13年ぶりの新刊『アグレッサーズ』が楽しい!と太鼓判を捺せば、古山裕樹は極限状況のドラマを描く月村了衛『脱北航路』にしびれっぱなし。高頭佐和子が松波太郎『カルチャーセンター』で小説について考えれば、すずきたけしは見たくないけど見たい、『禁断の世界』が最高に面白い!と断言。そして北上次郎は信じる力がわいてくる加納朋子の連作集がいいぞ!と激賞。さあ、これほど読後感のいい小説も珍しい、とおじさんがおすすめする連作集のタイトルはなんだ? 54ページを見てくれぃ!
今月の読み物作家ガイドは安部公房。12歳で安部公房と出会い、安部公房にガイドされて成長した円堂都司昭が揺らぐ自分と社会の輪郭をガイドすれば、黒い昼食会はよむーくのPOP立てを所望。大槻ケンヂが「ルポ川崎」合わせでここは、地獄か? アルジャーノンには、花束か? と問えば、堀井憲一郎は「一私小説書きの日乗」の酒量を数えて追悼。新橋駅前、ニュー新橋ビル三階、喫茶店のパラダイス「カトレア」でいったいなにが起きたのか。真実は現場取材のなかにある。さあ、コロナも落ち着きつつあるいま、本の雑誌7月号を持って、いざ真実を探しに現場に出よう!
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