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特集:選書の大海原に飛び込め!
最近は書店の片隅にひっそりと並べられていることの多い選書だが、しかし。あなどってはいけない。選書こそが様々な知の世界を安価で提供し続ける出版の礎なのだ! というわけで、本の雑誌2月号の特集は「選書の大海原へ飛び込め!」。選書の世界の歩き方から書店での売り方提言、創刊の辞読み比べに達人たちの偏愛選書、そしてテーマの掘り下げにこだわる編集者座談会まで、本屋の命運を握るとまで言われる選書の世界に誘う真冬の緊急特集だあ!
新刊めったくたガイドは吉野仁が『ベルリンに堕ちる闇』の鮮やかなひねりに拍手パチパチなら、藤ふくろうは"反逆者"外交官の生涯を描くとてつもなく濃密な小説にどっぷり。大森望がアンディ・ウィアーが放つやけっぱち大作戦に五つ星をつければ、古山裕樹は一切手抜きなしの『全裸刑事チャーリー』を激推し。高頭佐和子が河崎秋子『絞め殺しの樹』の迫力に圧倒されれば、すずきたけしは物理学者がガチで考察するSF映画の世界に納得。そして北上次郎は七代にわたる島のドラマ『邯鄲の島遥かなり』を一気読み! さあ、おじさんが「すごいなあ」と感嘆した全3巻3200枚をあなたも一気読みしよう!
今月は「本屋大賞で買った本」で町田そのこが登場! 副賞の10万円分の図書カードで積極的に購入した67点78冊の気になる本を一挙公開すれば、読み物作家ガイドでは冬木糸一が自由な作家・森博嗣の多様な世界をどーんと紹介。黒い昼食会が「書店でデートしてほしい!」とお願いすれば、おじさん二人組は橋本治『人工島戦記』の担当者を直撃。古本屋台がさつま白波でまったりなら、読者アンケートは私の"肴"本で乾杯! 正月休みが終っても、おとそ気分は終らない。さあ、本の雑誌2月号で選書の海原をふわ〜り酔いしれよう!
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