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特集:津野海太郎の眼力
伝説の大判雑誌「ワンダーランド」を創刊し、ブローティガンを日本に紹介した名編集者にして、黒テントを立ち上げた演劇人。日本のサブカルチャーを先導した津野海太郎とはいったい何者なのか!? というわけで、本の雑誌4月号の特集は「津野海太郎の眼力」。ロングインタビューから、八十歳の読書術、津野海太郎をつくった本に津野海太郎がつくった本、そして朋友盟友十三人の「私が知っている津野海太郎」に年譜まで、傘寿を迎えた今も眼光鋭いサブカルの巨人に迫る緊急特集なのだ!
新刊めったくたガイドは吉野仁がピーター・ヘラー『燃える川』を多彩なアウトドアサスペンスを見せる傑作と絶賛すれば、藤ふくろうは力強い声と言葉に満ちた『ゼアゼア』を読め!と力説。大森望が米中2国が響き合う『謎SF』にアンソロジーの妙を味わえば、古山裕樹は多彩なアイデアの作品集『あと十五秒で死ぬ』を堪能! 高頭佐和子が『料理なんて愛なんて』にグサグサ心をエグられれば、冬木糸一は分断と格差が生み出す『絶望死のアメリカ』に熟考。そして北上次郎は佐藤究『テスカトリポカ』のパワーにふらふら。さあ、おじさんが何なんだこれ!ととまどいながら、ぐんぐん引きずり込まれた物語の圧倒的パワーを見てくれぇ!
今月は久々登場大槻ケンヂが図書カード三万円使い放題に挑戦! ライブある度に行く書店で混沌と練修の箱入り本をゲットすれば、読み物作家ガイドは石川美南が多和田葉子の混沌とした語りの渦へ招待。黒い昼食会が「推し」小説の波が来た!と推し押しすれば、読者アンケートは「この学校に行きたい!」で春爛漫。内澤旬子の新連載「弱虫DIY」がいよいよスタートで、花粉症もなんのその、本の雑誌4月号はおきて破りの特大号なのだあ!
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