


著者名:
種生物学会 坂田ゆず 角田智詞 出版社名:
文一総合出版シリーズ名等:
種生物学研究 第44号
動けない植物が,食べられないよう身を守る術とは?
動けず,声も出さない植物は喰われっぱなし? でもよく調べると,意外と食べられていないこともわかる。じつは巧みな護身術を駆使して,植物食動物の害を低く抑えている。防御物質や形態,ボディガードの利用などの方法から変化する環境に応じた対応まで,被食防御の実態と研究手法を紹介。
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・丸坊主になったりして目立つこともあるけれど,じつは植物は意外に喰われていない。かれらが植物が動物に食べられないように身を守るすべとは?
・有毒物質を蓄える,細かい毛で食べにくくする,報酬を払ってボディガードを雇う,見つかりにくいようにカムフラージュする,形を変えて利用しづらくする……目のつけどころの妙が明らかにした植物の巧みな護身術を紹介。研究者は植物の防衛をどうとらえてきたか? 研究の歴史を概観。
・複雑な構造を持つ森の中で,他の植物との競争がある環境で,さらには外来生物の影響で,防衛戦略は変わるのか?
天敵を呼び寄せる,アリを使って防衛する……食べる側の昆虫の事情を利用することも。
葉の切れ込みが効果的? イモムシや石に擬態する? 植物がカムフラージュする……? 意外な護身術とは。
・植物の被食防御の研究史と新たな視点による研究例に加え,基本的な研究手法を紹介。植物食動物と植物の生物間相互作用を被食防御の視点からとらえる2023年刊『植物の行動生態学』(978-4-8299-6209-1)と合わせて読みたい。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。