道北の国鉄・JR 1980年代〜90年代の記録 宗谷本線、深名線、美幸線、興浜北線、興浜南線、渚滑線、湧網線、相生線/野沢敬次/堀井敬之/牧野和人

写真:野沢敬次 写真:堀井敬之 解説:牧野和人
出版社:フォト・パブリッシング
発売日:2022年03月
キーワード:道北の国鉄・JR1980年代〜90年代の記録宗谷本線、深名線、美幸線、興浜北線、興浜南線、渚滑線、湧網線、相生線野沢敬次堀井敬之牧野和人 どうほくのこくてつじえいあーるどうほくのこくてつ ドウホクノコクテツジエイアールドウホクノコクテツ のざわ けいじ ほりい のりゆ ノザワ ケイジ ホリイ ノリユ



著者名:野沢敬次  堀井敬之  牧野和人 
出版社名:フォト・パブリッシング

厳しい自然環境の下に息づく北海道の鉄道。夏には草いきれで包まれた原野を進み、厳冬期には吹きすさぶ北風に抗い、流氷が押し寄せる海辺を行く。
特に沿線人口が少ない地域が多い道北地方では、雄大な景色の中を走る単行気動車に出くわす機会が多かった。旭川と稚内を結ぶ宗谷本線を軸として、地方の拠点、寒村にまで張り巡らされていた国鉄路線網。開業当初は一日数往復の運転であっても、それらは地元住民にとって欠かせない交通手段だった。
しかし需要規模の小ささ、自家用車の台頭により、昭和末期に入ると多くの鉄路は不採算路線としてバス転換等、廃止の運命を辿った。国鉄の分割民営化に前後して廃止された路線の中には、線路跡等が草木に埋もれて、遺構が見当たらない場所が少なくない。
本書では鉄道が各地で当初の使命を終え、姿を消そうとしていた時代に、日本国内にあって個性的な風土の横顔を求めて渡道を繰り返し、撮影を敢行していた野沢敬次氏(2021年逝去)の写真で、往時の最果て路線を振り返ってみたい。周遊券を手に訪れた、北の大地の記憶を思い起こしていただけたらと思う。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。