著者名:
川島隆太 松崎泰 出版社名:
くもん出版
十五年にわたる脳科学の研究活動が、子どもの脳や心の発達と日々の生活活動との関係を明らかにしました。主に脳科学に基づく科学のデータには、「やはりそうなんだ」という事実や、研究者でさえ「えっ、そうなの」という驚きの結果があります。
「生活習慣」、「読み聞かせや読書」、「メディアやインターネット」、「学習」、「親子関係」についてお伝えします。エビデンスの一部を紹介しましょう。どれも、子どもたちのまわりにいる大人のみなさんに知ってほしいことばかりです。
■読み聞かせは、子どもの感情や記憶にかかわる脳の部分を刺激する ■読み聞かせのような言葉に関する親子コミュニケーションが、子どもの言語発達におおいに関係する ■読書習慣は、発語と言語理解にかかわる場所をつなぐ配線の情報伝達をよくする ■小学生では、読書時間の長さと成績は比例関係にある ■家庭で勉強する習慣は、子どもの脳の発達にとってよいことである ■科目によって、学力の影響を受ける脳の部位が異なるから、いろいろな科目に取り組むことが脳によい影響を与える ■親と過ごす時間が長い子どもたちほど、言語能力が高い ■睡眠が不足すると、記憶にかかわる海馬が小さくなる ■成績下位の子どもたちでは、朝食を食べないことがある割合が4割近い ■子どものテレビ視聴時間の長さと言語能力の低さに関係がある ■子どもがゲームで長時間遊ぶ傾向と言語能力の低さに関係がある ■インターネットの頻繁な利用は、子どもたちの言語能力の発達に悪影響がある
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