著者名:
北方謙三 出版社名:
角川春樹事務所シリーズ名等:
ハルキ文庫 き3−19 時代小説文庫
中国・前漢の時代。衛青と霍去病の活躍により、匈奴に奪われた河南を奪還した武帝・劉徹は、その勢力を西域へ伸ばそうとしていた。だが、その矢先霍去病が急死し、劉徹の心に深い影を落とすのだった―。泰山封禅に参加できずに憤死した父の哀しみを背負い、その遺志を継ぐ司馬遷。軍人を志し、衛青がその才を認めるほどの逞しい成長を見せる李陵。そして、文官として勤しむ蘇武は、劉徹より賜りし短剣を胸に、匈奴の地へ向かう。
前漢の中国。匈奴より河南を奪還し、さらに西域へ勢力を伸ばそうと目論む武帝・劉徹は、その矢先に〓(かく)去病を病で失う。喪失感から、心に闇を抱える劉徹。一方、そんな天子の下、若き才が芽吹く。泰山封禅に参列できず憤死した父の遺志を継ぐ司馬遷。名将・李広の孫にして、大将軍の衛青がその才を認めるほどの逞しい成長を見せる李陵。そして、李陵の友・蘇武は文官となり、劉徹より賜りし短剣を胸に匈奴へ向かう―。北方版『史記』、激動の第四巻。
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