私の古典文学研究 始めと終り/片桐洋一

著:片桐洋一
出版社:和泉書院
発売日:2017年06月
シリーズ名等:和泉選書 186
キーワード:私の古典文学研究始めと終り片桐洋一 わたくしのこてんぶんがくけんきゆうはじめと ワタクシノコテンブンガクケンキユウハジメト かたぎり よういち カタギリ ヨウイチ



著者名:片桐洋一 
出版社名:和泉書院
シリーズ名等:和泉選書 186

若き古典文学研究者への遺言
「原典を目ざすという姿勢が何よりも研究の基本になるべきだが、享受した当代と後代の人々の心をも含めた形、つまり民族の心の中に生きた姿のまま作品を把握するために、本文研究・伝本研究は享受史の研究とともにあるべきだと思うのである。」

「京都大学を卒業した昭和二十九年以来、日本古典文学、特に平安時代の和歌と物語に関する論文を数多く書いて来た。もう書き尽したから廃業宣言をしようと思っていたが、書評の類を除いても、まだ少し残っていた。しかも残っていたものは、私の節目節目をなすものであったり、いま最も言いたいことであったので、捨てるに惜しく、ここに心情を吐露してみた。評者の方々の共感を得るかどうかわからないが、私の真情を聞いていただきたいと思う次第である。」

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