


著者名:
中村浩志 出版社名:
山と溪谷社
たった1羽のライチョウからわずか5年で130羽に増えた!?
一人の鳥類学者による奇跡のストーリー
中央アルプスに、半世紀ぶりに現れた1羽のライチョウ。
その姿に感動した著者は、鳥類学者として長年積み重ねてきた経験と情熱をもとに、この地にライチョウを復活させることを計画する。
本書は、絶滅が宣言されたこの山域で、ライチョウを再び定着させるために始まった保護活動の全記録である。
ケージ保護、卵の移植、動物園での飼育、ヘリ輸送など、前例のない挑戦の数々――鳥類研究に人生を費やしてきた著者を中心に、山に関わる数多くの人々が、次々と現れる課題と向き合いながら、一歩ずつゴールを目指していく姿が克明に綴られている。
その背景には、気候変動や生態系の変化、登山文化のあり方といったテーマがあるが、本書で語られるのは、現場で積み重ねられた事実と、粛々と進められた試行錯誤の過程だ。
山を楽しむ人なら誰もが知っている山岳風景の、その裏側に広がる知られざる保護の現実。なぜライチョウは戻ったのか、そして、これから山はどうあるべきか。
全ての山好き、自然好きに捧げる、渾身のサイエンスドキュメント!
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。