


著者名:
ウィンストン・チャーチル 伏見威蕃 出版社名:
みすず書房
「過去について熟慮することが、今後の歳月の指針となり、新しい世代が何十年も前の過ちを修復して、人間がほんとうに必要とする物事と栄華に則り、未来におぞましい光景がくりひろげられるのを抑制することを、私は心の底から願っている」(序文より)
史上最大の大戦下、英国を率いた元首相がみずから語る全記録。ノーベル文学賞を著者にもたらした6巻の原著(1948-54年)を全面新訳でおくる。第1巻は1919年の第一次世界大戦の講和会議から説き起こし、戦間期の20年をへて新たな大戦が勃発、1940年5月10日に65歳で首相となるまでを収める。自身のほか主要人物による演説と書簡、各種地図や表を配し、英国王ジョージ6世からリッベントロップまで、じかに接した人びとの素顔も点描される。序説は軍事史家ジョン・キーガン。
(組閣の大命を受けた夜に)「ようやく私は、すべての局面で指示を下す権限を得た。避けがたい宿命とともに歩んでいるような心地だった。私のこれまでの半生すべてが、この秋(とき)、この試練のための備えであったかのように思えた」(第38章より)
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