著者名:
松本徹 出版社名:
平凡社シリーズ名等:
別冊太陽 日本のこころ 320
永遠の美と理想に向かって
己を駆動させ続けた、その「文学的」生涯とは何だったのか。
恐るべき作家の軌跡を追う──。
生誕100年を記念し、新版にて刊行決定。
平野啓一郎による巻頭エッセイや、巻頭グラビアを追補した、
三島文学と生涯への格好の入門書!!
【目次】
《巻頭エッセイ》
明察と酩酊との奇妙なアマルガム──百歳の三島由紀夫を想像する年 平野啓一郎
魂と肉体の交渉 横尾忠則
《巻頭グラビア》
MISHIMA──高貴な被写体
《三島由紀夫の時代》
◎1925年1月14日-1940年頃
先行する言葉 “詩を書く少年”の時代
童話への耽溺/公威をめぐる女性たち/紙上映画「世界の驚異」
◎1941-45年頃
“三島由紀夫”の出発 戦時下、「花ざかりの森」の時代
ペンネームの由来/習作期の未発表小説「廃墟の朝」/芝居日記
◎1946-51年頃
“内心の怪物”との苦闘 戦後、「仮面の告白」の時代
会計日記/脆さうな造花 川端康成との出会いと「盗賊」
◎1952-57年頃
才華撩乱の文学 「金閣寺」の時代
三島文学における筋肉
◎1958-64年頃
空白の時代に挑む 「鏡子の家」の時代
ぼくはオブジェになりたい
◎1965-1970年11月24日
雅と行動と 「豊饒の海」の時代
学生運動と三島由紀夫/「豊饒の海」結末 世界を存在させる夏の庭
書簡にみる三島由紀夫の最期/三島由紀夫 最後の言葉
◎1970年11月25日
真昼の最期/事件の反響
《エッセイ》
三島さんと映画「憂国」 藤井浩明
最後の二日間 徳岡孝夫
今、蘇る危うい予告 石原慎太郎
3M(ミシマ/モリタ/モリムラ)を見据えて 森村泰昌
《論考》
書くことが生きることと密接につながっていた 松本 徹
映画人を刺激し続ける主題 山内由紀人
言葉ひとつでドラマを構築することに魅せられて 松本 徹
血の通った原体験から生まれる批評精神 井上隆史
多様な人を相手に座談の妙 山中剛史
死の煌めき 田中美代子
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