出版社名:
南山堂
日本人のほねをまもって! みんなで手堅いサポートをしよう?
日本にはおよそ1,590万人の骨粗鬆症患者がいると推定されており,80代女性ではその約半数が罹患していると言われています.予防と早期診断,継続的治療が重要ですが,患者さん自身の自覚症状に乏しく,予防や治療へのモチベーション維持が難しいという課題があります.ひとたび骨折が生じると,QOLおよび身体機能を大きく損なうため,多職種の総力戦で食事・運動・薬物療法を継続的にサポートしていくことがたいへん重要です.
そこで今号では,骨粗鬆症の薬物療法と薬学的管理にスポットを当て,多職種で取り組む予防・治療のなかで薬剤師ができることを「みえる化」しています.薬のスペシャリストとしての役割を果たすだけでなく,タスクシフト・シェアでチーム医療の質を上げていくことも重要です.
骨粗鬆症の予防と治療を,長くサポートしたい薬剤師・医療スタッフのための1冊です!
〈主な内容〉
■STOP! 骨卒中―骨粗鬆症の臨床的イベントを予防する
命にかかわる危険な骨折「骨卒中」/骨粗鬆症を診る/臨床に潜む「隠れ骨粗鬆症」のサイン/骨卒中の予防的観点から併存疾患・服用薬をみる
■骨代謝回転のメカニズムと骨粗鬆症治療薬の関係
骨粗鬆症の発症メカニズムと治療標的
■「骨粗鬆症の予防と治療」に薬立つ話―ガイドラインをアップデート!
治療対象からみた骨粗鬆症治療薬の有効性評価/骨吸収抑制薬・活性型ビタミンD製剤の使い分け/骨形成促進薬の使いどころ/剤形・用法の特徴を活かした薬の選び方/骨粗鬆症治療薬が切り替わるタイミング/「グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症の管理と治療のガイドライン」を読み解く
■「はじめる・つづける」を支える!―骨粗鬆症治療での薬学のチカラ
処方監査力(高齢者への骨粗鬆症治療薬の長期使用/処方箋に記載されていない注射製剤管理/投与制限のある骨形成促進薬の管理/SERMによる血栓症発症リスク),服薬指導力(経口ビスホスホネート製剤のアドヒアランスをあげるコツ/抗RANKL抗体薬の副作用を説明するコツ),観察力(骨粗鬆症を引き起こす可能性がある薬/骨折リスクの上昇を来す慢性疾患),判断力/提案力(骨粗鬆症治療薬の効果判定/腎機能低下に伴う処方変更・休薬/処方提案のコツ)
■「治療の伸びしろ」をつくる! 骨粗鬆症との向き合い方
治療開始率・継続率を上げる鍵は「多職種連携」/骨粗鬆症リエゾンサービスでの薬剤師のポジション/治療効果を高める栄養療法・運動療法の基礎知識/薬学的視点からもチェックしてほしい転倒リスク
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。