出版社名:
南山堂
「尿に糖を出さないよう血糖値を下げる」という既存の糖尿病治療薬の概念をぶち破り,「むしろ尿と一緒に糖を出してしまえばよい」という特徴的な作用機序をもつSGLT2阻害薬.近年,浮腫改善のほか、心・腎保護効果への期待も高まり,ますます活躍の場を広げています.そんなSGLT2阻害薬の使いどころと注意点を専門家がわかりやすく解説.治療継続へ導く,患者さんへの事前の情報提供・指導のコツを教えます!
〈主な内容〉
◆有害事象を回避せよ! SGLT2阻害薬のヒヤリ・ハット事例集
・効果が急に出たもので…
・お水は飲んだ方がよいですか?
・楽しい旅行のはずだったんですけど…
・もしかして…私の患者さん,尿路感染症かも?!
・高齢者にSGLT2阻害薬って使っていいんですか?
・いつまで続くの?頻尿,多尿
◆SGLT2阻害薬のツボを押さえる
糖代謝/薬理作用/検査値に及ぼす影響/効果/心保護作用・腎保護作用とエビデンス/副作用/糖尿病治療薬の使いかた,選びかた
[コラム] SGLT2阻害薬が関与しうるさまざまなリスク
◆服薬継続/中断を分ける運命の選択?! SGLT2阻害薬のチカラを引き出す
・併用薬で想定される有害事象を確認
・インスリンなどの量に問題がないか確認
・処方箋をみてではなく患者さんをみて調剤しましょう☆
・「効きめが強すぎても弱すぎてもいけません…」(おさらい! 糖尿病患者の服薬指導)
・「なにか変だなと思ったら?」(副作用に関する情報提供,初期症状と対処法の指導)
・「ごはんとくすりは一蓮托生」(食事指導とシックデイの対応)
・「そこに糖はあるのかい」(運動をはじめとする生活習慣の改善)
◆フロリジンだヨ! 全員集合! SGLT2阻害薬のかたち
SGLT2阻害薬/グリコシド結合
・キーワード
薬剤師/薬物治療/糖尿病/食事療法・運動療法
・Rp.+(レシピプラス)とは?
患者さんの薬物療法のサポートをもっとしたい,ちょっと頑張りたいという医療スタッフを応援する,年4回発行の季刊誌です.毎号1つのテーマ(疾患や薬剤)を取り上げ,「薬物治療」を理解するための知識や,実践するためのスキルアップポイントを“やさしく・くわしく・強くなる!”をコンセプトに,専門家として臨床現場で活躍中の執筆陣がわかりやすく,丁寧に解説します。苦手だな,ちょっと難しそう,学生のときに勉強したけどイマイチ自信がない…と感じている分野も,本書を読めばバッチリです.本体1,200円,オールカラーでわかりやすく,楽しいイラストとともに「わかった!」をモノにできる「入門専門誌」です.
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。