周縁の三国志 非漢族にとっての三国時代/関尾史郎
著:関尾史郎
出版社:東方書店
発売日:2023年05月
シリーズ名等:東方選書 60
キーワード:周縁の三国志非漢族にとっての三国時代関尾史郎 しゆうえんのさんごくしひかんぞくにとつての シユウエンノサンゴクシヒカンゾクニトツテノ せきお しろう セキオ シロウ
著者名:
関尾史郎 出版社名:
東方書店シリーズ名等:
東方選書 60
秦の始皇帝から後漢の献帝まで四五〇年近く続いた統一が瓦解し、曹魏、孫呉、蜀漢に分裂した三国時代と、これに続く両晋・南北朝時代は中国史上でも有数の分裂時代であった。実質的には三〇〇年近くに及んだ政治的な分裂は、中国世界の内部だけではなく、外部すなわち周縁に位置していた諸種族や諸国家に対してもさまざまな影響を与えることになった。ある勢力はこのような状況を利用して中国王朝との関係を強化し、また中国王朝の側でも周縁の勢力との関係強化につとめる動きが活発化していった。倭王卑弥呼による曹魏への遣使や、倭の五王による南朝への遣使もこの時代のことである。しかし周縁にあった全ての勢力がこの分裂の時代をしたたかに生き抜いたわけではない。本書は、三国時代の非漢族のうち、烏桓、山越、鮮卑、高句麗、?、西南夷、クシャン朝、そして倭を取り上げ、それぞれにとっての三国時代について、『三国志』に代表される史書を読み込みながら考えてみたものである。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。