算数授業研究 No.157(2025)/筑波大学附属小学校算数研究部

企画・編集:筑波大学附属小学校算数研究部
出版社:東洋館出版社
発売日:2025年04月
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著者名:筑波大学附属小学校算数研究部 
出版社名:東洋館出版社

編集後記より

今回,「かぞえる」ことを特集したのは,算数では当たり前の活動の価値を見直し,これからの算数授業に生かしたいと考えたからである。
理論物理学の立場から佐治晴夫氏に論じていただいた内容は,「かぞえる」ことの人類的な価値を語るもので,とても興味深いものだった。最後は「地球外知的文明」の数を数えるといった話までいく。数える世界はどこまで広がっていくのだろうか。
「かぞえる」ことが,算数で学ぶ各内容にどのように関連しているのかについて,池田敏和氏,布川和彦氏,二宮裕之氏,清水紀宏氏,青山和裕氏に論じていただいた。これを読めば,「数概念」や「計算」,「図形」,「変化と関係」,「データの活用」の見方が変わり,各内容の指導がより充実することは間違いないと思われる。
中学校や高校の数学における「かぞえる」については,北島茂樹氏と西村圭一氏に論じていただき,算数科で素地をつくることの大切さが理解できる。
NHK で「かぞえるひとたち」という番組を制作された青木隆氏に特別寄稿をいただいた。「かぞえる」ことは,事実を把握するための必須のことだからこそ面白い,と述べられている。
私自身,子どものころから「かぞえる」ことが好きだった。いつか「かぞえる」ことを特集したいと考えていたので,実現できて嬉しく思う。やはり「かぞえる」ことは奥深く,面白い。この思いを子どもに伝えたい。
(盛山隆雄)

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