日本的思考の原型 民俗学の視角/高取正男

著:高取正男
出版社:筑摩書房
発売日:2021年07月
シリーズ名等:ちくま学芸文庫 タ34−2
キーワード:日本的思考の原型民俗学の視角高取正男 にほんてきしこうのげんけいみんぞくがくのしかく ニホンテキシコウノゲンケイミンゾクガクノシカク たかとり まさお タカトリ マサオ



著者名:高取正男 
出版社名:筑摩書房
シリーズ名等:ちくま学芸文庫 タ34−2

ふとした時に表れる日本人独特の感覚。自分の湯呑みを他人に使われてしまった時の気まずさなどはその一例といえるだろう。高取によればこの感覚は、自己の範囲を所有するモノや所属する集団にまで広げて認識していた近代以前の名残だという。また祖先としての神、他所から来る神という二種の神観念があるのも、定住だけでなく漂泊もまた少なくなかった前近代の暮らし方に由来するという。本書はそうしたわれわれの感覚や習慣を形作ってきたさまざまな事例を挙げ、近代的な自我と無意識下の前近代が交錯する日本人の精神構造を明らかにする。民俗学の傑作にして恰好の入門書。

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