かたり 物語の文法/坂部恵

著:坂部恵
出版社:筑摩書房
発売日:2008年02月
シリーズ名等:ちくま学芸文庫 サ24−1
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著者名:坂部恵 
出版社名:筑摩書房
シリーズ名等:ちくま学芸文庫 サ24−1

「歴史学は客観主義、実証主義の過度の呪縛から逃れ、小説の手法を用いながら、具体的な効果を現さなければならない」。この折口信夫の論を受け著者は、虚構―実録の双方根底に“かたり”という共通の基盤を見出した。歴史を伝える上で「(過去を)はなす」のか「かたる」のか、それら馴染み深い言葉の用法を比較しながら、物語を提示する「言語」の位相を考察。その帰結で科学の理論と、物語・詩との間に著しい類似点があることが披露される。カント研究第一人者でありながら、哲学の枠を超え、和洋の垣根なく、領域横断的な発想をもつ著者ならではの縦横無尽な論究。

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