ニーチェ/ジル・ドゥルーズ/湯浅博雄
著:ジル・ドゥルーズ 訳:湯浅博雄
出版社:筑摩書房
発売日:1998年05月
シリーズ名等:ちくま学芸文庫
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著者名:
ジル・ドゥルーズ 湯浅博雄 出版社名:
筑摩書房シリーズ名等:
ちくま学芸文庫
力の本質とは、他の諸力との関係、差異である。つまり力は、つねに内的な差異化を含み、自己同一性をかわして生成している。ニーチェの語る「“力”への意志」は、主体が“力”を欲していることではない。ディオニュソス、シャラトゥストラの形象が示唆するとおり、“力”がより強くなるように、主体の定位が破れるまでに他との関係、差異化、多数化、純粋な生成を肯定することである。「永遠回帰」とは同一なものの再来ではない。純粋に生成するものはたえず自己同一性を欠くからこそ、多様に変容しつつ、回帰してやまない。ポスト構造主義の尖鋭なニーチェ像を提出した、画期的小論。
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